ジョウ テツヤ   JO TETSUYA
  城 哲哉
   所属   経済学部
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2006/07
形態種別 その他
標題 日本語無声破裂音の有声化現象‐予備的研究‐
執筆形態 単著
掲載誌名 名学大論集 人文・自然科学篇
掲載区分国内
巻・号・頁 43巻(1号),43-56頁
概要 破裂音の有声・無声の識別に関しては、VOT(閉鎖の開放から声帯振動までの時間差)を使って述べられることが多く、日本語においては、有声音の場合は声帯の振動が開放より先行する(-)のVOT、無声音の場合は対照的に、声帯振動が開放よりも遅れる(+)のVOTをもつものとして報告されてきた。昨今では、VOTに代表される声帯制御を含む調音タイミングの変動性は、言語ごとの類型化(一般化)に加え、個人内での変動性、特に男女差や年齢による差異、あるいは方言による違いなどにも関心がもたれるようになった。日本語でも、従来の無声音=(+)VOTの図式が、若年層では壊れつつあることが報告されるようになった。本研究は、名古屋方言話者の破裂音生成における破裂前声帯振動(いわゆるprevoicing)に着目して、有声・無声の違いがどのように具現化されているか、実験的に検証した。