ナカムラ マサミ
NAKAMURA Masami
中村 昌美 所属 法学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1991/06 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | 不動産取引契約と交渉契約-アメリカ法における交渉契約の拘束力をめぐって |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 法学政治学論究 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 慶應義塾大学 |
巻・号・頁 | (第9号),267-306頁 |
概要 | 契約目的の経済的価値が上がるに従い、本契約にいたるまでの交渉や予備的な約束・契約が積み重ねられることになる。これは、日本でもアメリカでも共通する現象である。しかし、交渉や予備的な約束(交渉契約)についての類型分析、効力の内容、拘束力の程度についての研究はアメリカ契約法において、一日の長があるものと思われる。アメリカの不動産取引交渉と交渉契約の拘束力をめぐる判例を検討し、現在各種の契約類型においていかなる拘束力をいかなる根拠で認めているかを綿密な類型にわけて、分析する。アメリカ契約法における信頼理論学説(reliance theory)の類型分別とそれに従った拘束力を認める段階的構成が日本における仮契約の法的拘束力・契約の熟度に関する論議の精密化を図るに有用な解釈基準であると提言する。 |