ソガ ヨシナリ
SOGA YOSHINARI
曽我 良成 所属 国際文化学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2004/03 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | 藤原伊通論 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 名学大論集 言語・文化篇 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (15-1・2合併号) |
概要 | 大治五年十月、中納言昇進から漏れた藤原伊通論は、参議など三官を辞してしまう。その理由は、「非道理的な長実の昇進に対する嫉妬心」からとか、「選に入らぬことを恥じてか、憤慨」したからといった、単純な表層的なものではなく、大治五年当時参議のなかで飛び抜けて政務に精勤しながらも叙位や昇進が抑えられるなど、合理的な判断に基づく規則・原則の厳守を原理とする伊通には、耐え難い状況がそこに現出していたからであった。伊通が清原頼業から「外記之事」を支えたと評価されたのは、「叙目執筆時」なる書を三十余年かけて「殊入巧抄出」したり、「先達」を訪れて聞き取り調査などを行い、外気局の重要な職務のひとつである叙目の作法の確立に意義があったと認められたからであろう。 |