アカソ ナオユキ
AKASO NAOYUKI
赤楚 治之 所属 外国語学部 職種 教授 |
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言語種別 | 英語 |
発行・発表の年月 | 1994/04 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | Psych-Verbs &Nominalization |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 「ことばの樹海」(石黒昭博先生還暦記念論文集) |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 英宝社 |
巻・号・頁 | pp.67-87 |
概要 | 本研究の目的は、Grimshaw(1990)の名詞化の分析の不備を克服する解決策を提案することにある,Grimshawは、名詞化(Nominalization)を項構造が関与する操作と捉えた。しかし、彼女の枠組みにはPesetsky(1990)やKageyama(1992)が指摘したように、心理動詞(Psych-verbs)から派生される名詞は、(彼女の分析が予想する)結果名詞ではなく、複合事象名詞(complex event nominals)の特性を持つことができるという経験的な問題が存在する。そこでGrimshawの方向を維持しながら、指摘された反例をどのように処理するかに関して提案を行った。名詞化は項構造がその入力となるのではなく、統語的に投射されたD構造のVPの部分が名詞化への入力になるという提案である。その際、Nバーの姉妹関係には、一つだけの項が許されるという仮定をとることによって、経験格かTheme格かのどちらか一方のみが現れ、二つの同時に現れることができないという、心理動詞からの派生名詞特有の制約を説明することができることを論じた。(英文) |