タカラジマ イタル
Takarajima Itaru
宝島 格 所属 商学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2012/03 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | 話者の想定から見た「中」と「間」の空間的および時間的用法 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 名古屋学院大学論集 言語・文化篇 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 第23巻(第2号),21-42頁 |
著者・共著者 | 今仁生美 今仁生美、宝島格 |
概要 | 日本語の語「中」や「間」が用いられる状況がいかなるものなのかを、その中心的な使用法から分析した。話者がどういうつもりでその語を用いているか、すなわち話者の想定がどのようなものであるかによって、同じ状況でも「中」「間」が使われたり使われなかったりする。逆に、聞き手にとっては「中」「間」が用いられていることから話者の想定が推測できることにもなる。 「中」使用においては、ある領域がそれ以外の部分(「外」)との往来において必ず境界を経由するという状況が想定されている。これは空間的な状況にも、また時間的な状況(時間は常に1次元的世界として把握される)にもともにみられるものであり、「中」も空間・時間ともに使用される。「間」の使用される想定はこれよりやや複雑であるが、やはり空間にも時間にも使用されることが導かれる。 共著者の分担は、明確にすることは難しいが、問題提起は今仁によるもので、例文の提出と解釈および分析は両者の議論により、定義の表現は主として宝島が行った。論文草稿を宝島が作成し、両者の検討により完成させた。 |