ソガ ヨシナリ
SOGA YOSHINARI
曽我 良成 所属 国際文化学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2006/03 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | 「重任」と「遷任」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 名学大論集 言語・文化篇 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 17-2.,70-63頁 |
概要 | 本稿では従来、厳密に理解されないまま放置されてきた「重任功」・「重任宣旨」・「遷任功」・「遷任宣旨」について、史料に基づいて整理を行った。その結果、受領が「成功」を行ってもう一任期の再任をはかることを「重任」といい、一任期(受領の場合四年)までの期間の延長をはかることを「延任」といい、そして現在の官の一任期終了後、またどこか別の官(受領でいえば他の国)への異動が約束されることを「遷任」というなどの区別が明らかとなった。また、 重任や遷任は、「重任宣旨」「遷任宣旨」という手続きを踏んで実施された。これらの宣旨は、本来、現在の任期の終了が近づいてくるとこれらの「宣旨」が発行されるのが、正規の方法であった。しかし、就任間もない時期に、将来を権利を保障する約束手形としての宣旨も数多く存在した。 |