アカソ ナオユキ
AKASO NAOYUKI
赤楚 治之 所属 外国語学部 職種 教授 |
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言語種別 | 英語 |
発行・発表の年月 | 1998/03 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | An Alternative Approach to the Naze-Nani Ordering : With Special Reference to the Asymmetry between Japanese and Korean Multiple Wh-Questions |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 「Doshisya Literature」 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 同志社大学英文学会 |
巻・号・頁 | (No.41),pp.89-118 |
概要 | 本研究の目的は、ここ十数年来、日本語生成文法の分野で論じられてきた「*なぜ・なに」文の問題に対して、Kuno&Takami(1993)の分析を取り入れながら、日本語において、その順序を許容しない構造的理由を提案することと、過去の分析では処理できなかった韓国語のデータに対して、二層CP仮説を採用することで解決を試みることにある。 「*なぜ・なに」文が非文となることに対して、GB理論の枠組みでECPを用いた説明がなされてきたが1統率」の理念的・経験的な問題が表面化してきた90年代、他の方法によって「*なぜ・なに」文を説明することが求められている。Yanagida(1996)による統語的解決法にも、Kuno & Takamiの機能的解決法のもそれぞれ問題があることを指摘した後、Kuno & TakamiのS"-Wh Hypothesisの分析を、Barriers流の句構造(Wh移動の着地点はCP-Spec)に取り入れることによって、日本語における「*なぜ・なに」文に説明を試みた。同時に、韓国語では、日本語と句構造が異なり、いわば、Spec-CPにあたるWh移動の着地点が二つある(二層CP仮説)ために、「なぜ・なに」文が許容されることを論じた。 |