アカソ ナオユキ
AKASO NAOYUKI
赤楚 治之 所属 外国語学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1999/12 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | 存在数量詞と概数数量詞と数量詞遊離現象 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 名学大日本語学・日本語教育論集 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 6,49-60頁 |
概要 | 本稿の目的は日本語における存在数量詞(存在量化詞)の統語的な分布を数量詞遊離現象の観点から記述することである、日本語研究における「数量詞の研究」といえば、二つの本質的に異なる研究を連想させる一つは、作用域(スコープ)が関係する研究で、もう一つは、遊離(or連結)現象を扱う1数量詞遊離」の研究である。同じ「数量詞」という用語が用いられているが、日本語研究の場合、作用域の研究で取り扱う数量詞とは、主として「だれか」「だれも」「なにか」などの、いわゆる「量化詞」と呼ばれるものであり、QFで扱う数量詞とは、「5人」「3冊」「7個」といったNumeral Quantifier(NQ)であり、両者は区別されてきた。しかし、形態論的に眺めると、いくつかの存在数量詞(=存在量化詞)には、NQの特徴である分類詞を取り込んでいるものがある。そこで、そのような存在数量詞を、数量詞遊離現象の観点から眺め、NQとの類似点を明らかにした。さらに、存在数量詞と意味的或いは情報的に類似する概数の数量詞を取り上げて、その統語的な分布を調べた。 |