アカソ ナオユキ   AKASO NAOYUKI
  赤楚 治之
   所属   外国語学部
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2003/03
形態種別 研究論文(学術雑誌)
標題 尾張方言の文末詞「がん」について
執筆形態 単著
掲載誌名 名学大論集言語・文化篇
掲載区分国内
巻・号・頁 14-2.,69-75頁
概要 本論文の目的は、名古屋・尾張方言の文末詞である「がん」についての文法的な考察を試みることにある。「がん」と、その近似的な表現であり、新方言として広く使われている「じゃん」並びに関西方言として西日本で使われている「やん」との生起環境に関する違いを論じ、関西方言の「がな」との比較を検討した。第1節で文末詞の概念を簡単に押さえ、類似表現の「じゃん」と「やん」について触れた後、第2節において、「がん」と相補分布の環境で現れる「だがん」を確認した。第3節で、「がん」と「だがん」の生起環境をさらに探るために用いる「素性による品詞分解」の分析の有効性を、英語の例を用いて確認した。第4節では、素性による分析の結果から「だがん」を再検討し、第5節で生起環境の点から「じゃん」「やん」との比較を行い、第6節で、大阪方言の「がな」との違いにも若干触れた。