アカソ ナオユキ
AKASO NAOYUKI
赤楚 治之 所属 外国語学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2004/01 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | 非能格性診断テストとしての同族目的語構文について |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 名学大論集人文・自然科学篇 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 40-2.,19-26頁 |
概要 | この小論では、高見・久野(2002)が、その不備を指摘した「同族目的語構文に課せられる非能格性仮説」は、次のように改訂すれば、診断テストとして機能しうることを論じた。 「同族目的語構文に課せられる非能格性制約」(改訂版) 同族目的語構文には、非能格動詞のみ現れ、非対格動詞は現れない。1 ただし、その場合は、同族目的語を修飾する表現が最少(ひとつの原級の形容詞)である時に限る。(=最少修飾(Minimum Modification)条項) 高見・久野が主張するように、入念な修飾表現を用いることによって、彼らのいう「動作の明確なサブセット」が想起される(或いは想起しやすくなる)ので、非対格動詞でも同族目的語構文に使うことが可能となるという指摘は、説得力のあるものである。しかしながら、それは入念な修飾表現がそれを可能にしているわけで、そのような表現を取り去る場合には、完全とは言えないかもしれないが、かなりな程度まで、非能格動性の診断テストとして有効であることを論じた。 |