アカソ ナオユキ
AKASO NAOYUKI
赤楚 治之 所属 外国語学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2005/01 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | PRO不定詞におけるT-to-C移動の条件に関する覚え書き |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 名学大論集 社会科学篇 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 41-3.,231-240頁 |
概要 | 本研究ノートでは、赤楚(2004)で提案した、PROを主語にとるto不定詞節(以下、PRO不定詞)におけるT-to-C移動に関して、意味論的な制約が働く可能性があることを指摘したものである。PRO不定詞において、toがTの位置からCの位置に顕在的に移動している可能性を支持するデータを紹介した後、それがどのPRO不定詞にでも起きるものではなく、Pesetsky(1989)の指摘するIrrealis(非実現)の場合のみにあてはまることを論じた。しかしながら、動詞の補文にPRO不定詞がくる場合には、Realisの解釈をもつPRO不定詞でも、T-to-Cが起きているように見える。しかし、これはT-to-C移動が起きているのではなく、動詞の持つTheta-marking能力のためであることを指摘した。 |