アカソ ナオユキ
AKASO NAOYUKI
赤楚 治之 所属 外国語学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2005/09 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | 日本語における概数数量詞のQ-floatについて |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 日本語文法 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本語文法学会 |
巻・号・頁 | 5巻(2号),57-73頁 |
概要 | いわゆるQ-float(数量詞遊離)現象の研究においては、主に基数数量詞が取り扱つかわれてきたが、本稿では、これまで注目されてこなかった概数数量詞の遊離を取り上げ、記述的な観点からその生起環境が基数数量詞と異なることを指摘する。従来、概数数量詞は日本語特有の断定を避ける「ぼかし」表現と見なされる傾向にあったが、その遊離に関して、基数数量詞遊離の認可条件として提案されたMiyagawa(1989)の統語的条件が当てはまらないことが明らかにされる。両者が異なる理由として、概数数量詞の場合、数量的情報量が基数数量詞に比べて少なく、その分、動詞を強める副詞的な機能が高くなるためであるとする仮説を提案する。 |