コウ メイジ
Koh Meijii
黃 名時 所属 国際文化学部 職種 教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1995/04 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | 亡き鏡軒主人にささぐ 「破鏡(重圓)」の伝承とその習俗 ―漢六朝隋唐の副葬半折鏡― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 名古屋学院大学外国語学部論集 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 6-2.(黄濟清教授/Philip E.Williams教授 退任記念号),201-229頁 |
概要 | 本稿は中国語の常用語である「破鏡(重圓)」の用語のルーツとその実際の習俗について考究し、古代中国人の破鏡に対する考え方の一斑を追究したものである。破鏡の原義をたどるために、まずその伝承にかかわる『神異経』の故事と『楊素』の伝奇を分析し、つづいてそのような“鏡を破る”風習が実際にあったかを考えるために漢・六朝・隋唐の古墓に副葬された半折鏡を分析した。これによって明らかになったことは、鏡の半片を互いに持ち合うその意味合いは意外に重く、それは離散離別夫婦の変わらぬ愛情の証であり、二人の再会と団円を強く願うものである。墓域における破鏡の使用例は「破鏡重圓」の伝説が実際に習俗として存在していたことを明確に示している。 |