アカソ ナオユキ   AKASO NAOYUKI
  赤楚 治之
   所属   外国語学部
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2007/03
形態種別 研究論文(学術雑誌)
標題 擬似分裂文の焦点位置に現れるPRO不定詞節の範疇について
執筆形態 単著
掲載誌名 名学大論集 言語・文化篇
掲載区分国内
巻・号・頁 18-2.,33-44頁
概要 本論文は、擬似分裂文の焦点位置に現れるPRO不定詞節の統語範疇について分析したものである。従来からその位置にはPRO不定詞節は、その分布特性からCPと分析されてきたが、吉本(2006)において、LandauのEC動詞の場合は、PRO不定詞節が来ると非文となることを指摘されている。なぜ、ECの場合、そのように文法性が落ちるのかを、Lasnik(2006)の考察を敷衍して、補文の主語が bound pronoun の時には、CP性が低下・弱化する現象(「Less than CP現象」と呼ぶ)が起きているためであることを論じた。LTCP現象は、問題となっている環境では起きるが、VP内に動詞の捕部としてPRO不定詞節が現れる場合には、動詞のRealisかIrrealisかの特性によって変わってくるものと考えられることを述べた。