アカソ ナオユキ
AKASO NAOYUKI
赤楚 治之 所属 外国語学部 職種 教授 |
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言語種別 | 英語 |
発行・発表の年月 | 2008/03 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | Raising-to-Object in Japanese as Two Operations |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | Doshisha Literature |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | pp.1-28 |
著者・共著者 | 同志社英文学会 51巻 |
概要 | 本研究はKuno(1976)以来活発に議論されてきた日本語における上昇構文(主節目的語位置への上昇、以下RTO)に新たな分析を提案したものである。近年、否定極性表現「WHも ない」を用いてRTO構文の派生を捕らえようとする試みが、Ogawa(2007)等でなされているが、その分析の問題点を指摘し、従来ひとつの操作であるとされてきたRTOの派生が、顕在的統語部門でのT-to-Cへの移動とLFでのC-to-V移動の二つの操作からなると分析することで問題が解決することを論じる。前者により埋め込み文(CP)が弱フェーズとなり主節目的語位置への移動が可能になり、後者によって目的語位置に移動した「WHを」が主節動詞に組み込まれた「C-も」によって認可される。 |