アカソ ナオユキ
AKASO NAOYUKI
赤楚 治之 所属 外国語学部 職種 教授 |
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言語種別 | 英語 |
発行・発表の年月 | 2011/03 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | AGAINST THE NON-RAISING ANALYSIS OF JAPANESE RAISING-TO-OBJECT |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 名古屋学院大学論集 言語・文化篇 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 第22巻(第2号),pp.1-15 |
概要 | 本稿の目的は日本語における目的語繰上げ(Raising-to-Object)構文の目的語繰上げ分析に関して提出されたHiraiwa(2001)の反例について考察することである。Hiraiwaでは埋め込み文の要素が目的語(「を」格主語)よりも前に存在できる例を挙げ、目的語が埋め込み文内部に留まっていることを論じた。Hiraiwaの分析に対してTanaka(2002)が目的語繰上げ分析を擁護する議論を展開しているが、Hiraiwaの挙げた例に関しては文法性判断の違いとして処理している。そこで、本稿ではHiraiwaの例を容認する話者もいることからその例文そのものを再検討することにした。Hiraiwaが挙げた2つの例のうち一方は否定極性項目を用いることによって正しくないことを示すことができ、残りの1つに関しては、RTO構文と近い関係にある「小節」の影響を受けたものとして認識されている可能性があることを論じた。(英文) |