コバヤシ コウイチ
KOBAYASHI Koichi
小林 甲一 所属 現代社会学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2008/03 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | 「労働の人間化」の展開と社会政策 ― 労働をめぐるドイツ社会政策の構造転換 ― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 名学大論集 社会科学篇 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 44-4. |
概要 | ドイツにおいて19世紀半ばからその労働や労働生活が抱える問題にかかわってきた社会政策(Sozialpolitik)は,当初はただ直面する労働者問題や労働者階級の問題に,さらには労働する人びとの生活問題に対処してきたが,戦後,社会政策の推進による社会改革の成果が見定まったところで,改めて労働の意味や労働の人間性について問い直し始めた。この端緒が,1970年代の「労働の人間化」(Humanisierung der Arbeit)論議であり,これを契機に構想化された労働の人間化政策は,その後方向転換しながら展開し,また近年では「労働の未来」(Zukunft der Arbeit)や「労働の新たな質」(Neue Qualität der Arbeit)というかたちで新たな政策構想に継承されている。 本稿では,「労働の人間化」の展開を契機に始まった社会政策のこうした展開を「労働」をめぐる社会政策の構造転換ととらえ,労働の人間化政策がどのように構想化され,展開し,方向転換したのかを明らかにした。そして,そのうえで,今後の新たな展開方向について社会政策の視点から見極めようとした。 |