オオイシ クニヒロ
OHISHI Kunihiro
大石 邦弘 所属 経済学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2001/10 |
形態種別 | 研究論文(大学,研究機関等紀要) |
標題 | 戦後日本における企業再建整備法の役割 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『名古屋学院大学論集 社会科学篇』 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 名古屋学院大学 |
巻・号・頁 | 38(2),35-48頁 |
概要 | 第2次世界大戦直後の日本経済は、戦時債権の処理の問題、産業機械・設備の更新問題、そして軍需中心から民需中心への産業構造転換の問題など、解決しなければならない多くの問題に直面していた。それに加えて、日本政府の経済復興政策とGHQの経済民主化指令とが錯綜し、企業活動は先行き不透明なまま、停滞を続けることになった。1945年から50年頃までの日本経済は、このような事情から新しい成長軌道に乗れなかったと考えられる。戦後5年が経過し、日本政府とGHQの政策の方向性が一致し、また戦時債権の処理などの会計処理が企業再建整備法のもとで、軌道に乗り始めた時、はじめて日本経済は新たな成長軌道に乗ったといえる。本論では、戦後すぐの日本経済の状況、企業再建整備法の歴史的経緯とその運用を検討することで、企業再建整備法の存在が60年代に実現する高度経済成長の前提であった可能性を指摘する。 |