コウ メイジ
Koh Meijii
黃 名時 所属 国際文化学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2014/03 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | 隋唐時代の鏡文化 ―銘文鏡の特徴とその盛衰をめぐって― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 名古屋学院大学論集 言語・文化篇 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 第25巻(第2号),1-15頁 |
概要 | 隋・唐初期における銅鏡の銘文の基本的スタイルは駢文体の四言の韻文であるが、多種の銘があり四六の長短句もある。また、平仄を整えた四言古詩のほか、五言古詩と五言絶句もみられる。唐中期の盛唐時期には基本的に鏡に銘文を入れる風習はみられないが、いくつか例外的な鏡例がある。ここには一定のパターンがなく、伝統的スタイルから離れた独特の様相を呈している。晩唐期に至ると駢儷体銘が復活し、四言句の複数のパターンがあるほか、長短句と四言・五言の古詩が鋳出された。銅鏡においては唐王朝の繁栄とともに銘文の製作が放棄され、鋳鏡にあたっては図像に重きが置かれた。銘文鏡の盛衰は唐の国力の消長と対外交渉の進退を象徴するかのようである。 |