カトウ フミユキ   Kato Fumiyuki
  加藤 文之
   所属   リハビリテーション学部
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2008/03
形態種別 研究論文(学術雑誌)
標題 リーチ動作を用いた座位でのバランス能力の評価ー健常者での検者内信頼性の検討ー
執筆形態 共著
掲載誌名 愛知県作業療法
掲載区分国内
著者・共著者 阿部和代、澤田泰洋、加藤文之
概要 日常生活を行う上で重要な機能のひとつにバランス能力があり1~3),その評価法にはFunctional Reach Test4)やTimed up and go test5)などがある.しかしこれらを実施する際には立位保持能力が必要とされ,発症後間もない急性期の患者に適応することは困難なことが多い.今回立位より比較的難易度の低い座位でのリーチ動作によるバランス能力の評価方法をDuncanら4)が開発したFunctional Reach Testを参考に考案し,その検者内信頼性について健常者を対象に検討した.
結果,級内相関係数は足底接地座位で前方0.79,下方0.86,側方O.79,回旋0.75,足底非接地座位で前方O.61,下方0.70,側方O.78,回旋0.84であり,桑原ら7)の基準による「可能~良好」を示した.今回考案した評価方法では検者内信頼性が確認され,バランス能力の評価方法としての可能性が示唆された.
今後は急性期の患者に適応できる評価方法として確立するため,検者間信頼性や妥当性についても検討を行っていく必要がある.