タニグチ アツシ
Taniguchi Atsushi
谷口 篤 所属 スポーツ健康学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1991/12 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | 具体的アナロジ挿入が文章の体制化に及ぼす影響 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 中部女子短期大学紀要 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (21号),65-72頁 |
概要 | プライミングパラダイムによる再認テストを用いて、具体的アナロジの挿入が文章の体制化に及ぼす影響について検討することとた。実験1、及び実験2の結果は、プライム刺激によって文章のマクロ構造が活性化されることによって、マクロ構造の上位にあるマクロ命題の検索は、下位にあるミクロ命題の検索よりも早く行われたことを示しているといえよう。一方、文章読解時に要約を行った実験1ではアナロジの提示が文章のマクロ構造への体制化を促進したという証拠は示されなかった。しかし、実験2のように文章の記憶テストを予告しただけの場合には、正再認率においても、反応時間においてもアナロジの提示が文章を階層的なマクロ構造へ体制化させたことを示している。すなわち、アナロジの提示が文章の理解、保持を促進するのはアナロジの提示によって、文章のマクロ構造への体制化が促進されたことによるといえよう。 |