オオイシ クニヒロ
OHISHI Kunihiro
大石 邦弘 所属 経済学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2009/10 |
形態種別 | 研究論文(大学,研究機関等紀要) |
標題 | オーストリアの現状と課題 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『名古屋学院大学論集 社会科学篇』 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 名古屋学院大学 |
巻・号・頁 | 46(2),53-62頁 |
概要 | オーストリア共和国は、面積8万㎢で人口835万人と中欧に位置する内陸国である。かつてはオーストリア・ハンガリー帝国として、広大な国土と人口を有していたが、現在は比較的小さな国で、EU加盟国としての新たな地位を模索しているところである。本論では、まず歴史の流れの中でオーストリアの占めた位置の変遷を概観した。現在、EU諸国内での経済的位置は、トップ集団の後方というものである。その上で、1980年以降、比較的良好な経済成長を続けてきたオーストリア経済成長の源泉を海外移民の受入との関連で分析を行った。移民の純増がこの国の人口増加の主たる要因であり、それが経済成長にとってこれまでは原動力であった。しかし移民増加に対しては、政治問題化が避けられないものとなり、オーストリアでも極右勢力といわれる政党が連立政権の一翼を担う事態を招来することになった。既存政党と極右政党との国会での勢力分布の変遷もからめ、オーストリアの今後は、EUの東方拡大における重要な視点を与えることを指摘した。 |