サクマ オサム
Sakuma Osamu
佐久間 修 所属 法学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2020/10 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | 出資法における経済犯罪―続・刑法からみた企業法務(1)― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 名古屋学院大学論集 社会科学篇 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 第57 巻(第2号),23-44頁 |
概要 | 拙著『刑法からみた企業法務』の続編として,経済犯罪に関する諸問題の中から,まずは出資法の罰則を紹介する。当初,出資法は,詐欺的商法である保全経済会事件を契機として,街金(まちきん)やヤミ金などの金融業者を規制する目的で制定された。しかし,出資法には,出資金の受入れ制限(同法1条)から始まり,預り金の禁止(同法2条),金融機関の役職員による浮貸しの禁止(同法3条),媒介手数料の制限(同法4条),そして,高金利の処罰(同法5条)が並んでおり,単に「銀行まがい」取引や「現物まがい」商法を規制する消費者保護法というにとどまらない。むしろ,違法な利殖方法を規制することで,健全な経済秩序を維持するとともに,当該金融機関への信頼を維持することで,預金者となる一般国民の財産保護を図ったものといえよう。 |