コバヤシ アヤミ
Kobayashi Ayami
小林 礼実 所属 経済学部 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2006/03 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | 『Empirical Analysis of Market Discipline at Banks by Bank Stakeholders through Market Mechanisms : Evidence from the Japanese Market』 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 名古屋大学大学院経済学研究科博士論文 |
掲載区分 | 国内 |
概要 | 本論文は、これまで実証的な研究が行われていなかった邦銀発行の劣後債金利の決定要因、および譲渡性預金の金利と量の決定要因を分析し、興味深い事実を明らかにすることに成功した。本論の主要な貢献は三点ある。第一点は、邦銀の発行する劣後債のプレミアムは銀行リスクに敏感に反応しない一方、邦銀発行の譲渡性預金および発行額は銀行リスクに敏感に反応するとの実証結果を得たことである。これは、これまでアメリカでの研究蓄積は数多く存在するものの、日本の金融機関についての研究は皆無であり、日本の金融システム研究にとって貴重な実証結果である。第二点は、21世紀にふさわしい金融システム政策が模索されている状況下、実証結果に基づいて、監督行政に対し、劣後債や譲渡性預金の発行義務化といった具体的な政策提言をおこなっていることである。第三点は、実証研究を行うために、関連する先行研究の非常に精力的なサーベイを行い、これまでの当該分野の特徴やその課題を明確にしたことである。 |