コバヤシ アヤミ
Kobayashi Ayami
小林 礼実 所属 経済学部 職種 准教授 |
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言語種別 | 英語 |
発行・発表の年月 | 2006/03 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | "Does the High-Volume Return Premium Exist in Japan?" |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 南山大学経営学会紀要『南山経営研究』 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 第20巻(第2.3号),pp.133-148 |
著者・共著者 | Marc Bremer教授(南山大学) 共著者:南山大学経営学部Marc Bremer教授 |
概要 | 本稿の目的は、東京証券取引所で取引される株式に高出来高リターンプレミアムが存在するかを検証することにある。株式出来高は将来の株価変動について有益な情報を含んでいると考えられている。個々の株式出来高は、発行量の少ない投資選択の広域集合から投資家の購買意欲がより顕著にあらわれるとされる株式部分集合へと株が移動するシグナルとなりうる。これは、Merton (1987)の投資家認知仮説「おもに小口投資家により認知されている無名株は相対的に高い期待収益が期待できる」の含意と一致している。Gervais, Kaniel and Mingelgrin (2001)は、週あるいは一日以上にわたり出来高が高いNYSEの株式は二次的収益が高いことを見出した。同様に、出来高が低い株式は二次的収益が低いことを見出した。この現象は、高出来高リターンプレミアムと呼ばれる。本論文は、わが国において、高出来高リターンプレミアムが存在することを見出した。そして、これはNYSEに上場されている株式において観察されるプレミアムと一致する。日本の高出来高リターンプレミアムは、おもに、1990年代において時価資本金総額が小さい株式に現れている。 |