ヨネヤマ マサヒロ
YONEYAMA Masahiro
米山 雅浩 所属 外国語学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1996/04 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | カザンザキスと自伝 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 名学大外国語学部論集 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 7-2.,35-45頁 |
概要 | 本論はカザンザキスの自伝『エル・グレコへの報告』の、欧州「自伝」史における位置付けを定め、その顕著な特徴と作者の小説群の主題との関連を考察した。アウグスティヌス以来の欧州の自伝は、キリスト教への改心体験を核としているのに対し、『グレコ』は、少年期における信仰の喪失を中心とする。それ以降、作者はその空白を埋めるべく、新たな神、英雄を求め続けたのであり、その過程を次々と小説化し、「神が死んだ」時代を生きる人々の魂の救済を図っていったのである。 |