ミナカワ マコト
MINAKAWA Makoto
皆川 誠 所属 法学部 職種 教授 |
|
発表年月日 | 2015/09 |
発表テーマ | 「国際法の断片化」の議論における規範統合論の問題性 |
会議名 | 国際法学会2015年度(第118年次)研究大会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
概要 | 人権・環境・経済等の分野における国際法の個別化・専門化の進展は、国際法の解釈・適用における統一性が損なわれる「国際法の断片化」の状況にあるとして問題視され、これまで多くの統合論が展開されてきたが、本報告は、「断片化」現象について再検討を行い、断片化を解消すべきとする規範統合論が有する問題性について考察を行った。規範統合論の立場からは必ずしも積極的に評価されてこなかった個別分野における発展が一般法の発展にも影響を与えるダイナミズムに着目する必要があり、このダイナミズムは国際法の発展についての「不確定性」を生じさせるが、不確定性の危惧にとらわれた「断片化」の議論そのものが、国際法の発展可能性を阻害することにつながる可能性があることを指摘する。 |