マツモト コウジ
MATSUMOTO Koji
松本 浩司 所属 経済学部 職種 准教授 |
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発表年月日 | 2021/10/17 |
発表テーマ | 芸術統合型学習の今日的役割-学校教育改革と芸術をめぐる社会的変化 |
会議名 | 第55回日本美術教育研究発表会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
国名 | 日本 |
開催地名 | オンライン |
概要 | 科学知の教授を核とする現代の学校教育は、多くの問題を抱え、行き詰まっているように見える。それを打開する手がかりを芸術に求める動向が、国内外に見られる。その一つが、教授・学習に芸術を活用する「芸術統合型学習」である。本発表では、主に日本とアメリカの関連研究を概観し、芸術統合型学習の概略や背景を掴みつつ、その今日的役割を明らかにする。
学校教育改革としての芸術統合型学習の意義は、①より深い概念形成、②学習者の動機づけ、③学校内外における言語と異なる芸術的コミュニケーションの触発、④芸術教育の再活性化、⑤今日の社会人に必要な技能の育成、⑥教師の職能開発・活性化と学校文化の改善、にある。 くわえて、芸術に関わる市場の拡大、芸術と他分野との融合、アート思考や芸術の社会的メリットへの注目といった、芸術そのものをめぐる社会的変化が、芸術統合型学習の重要性をいっそう根拠づける。 芸術統合型学習の発展は、学校の芸術教育にとって、自らの勢力を拡大する好機であり、存在意義が問われる危機でもある。芸術統合型学習という観点から、今日にふさわしい芸術教育(美術教育も当然含む)のあり方を議論する必要がある。 なお、本研究はJSPS科研費 JP20H01685の助成を受けている。 |