マツモト コウジ
MATSUMOTO Koji
松本 浩司 所属 経済学部 職種 准教授 |
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発表年月日 | 2024/10/06 |
発表テーマ | 視点取得に注目した美術教育の再定義に向けた試論 |
会議名 | 第58回日本美術教育研究発表会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
国名 | 日本 |
開催地名 | 明治学院大学白金キャンパス |
概要 | 普通教育における美術教育に係る授業時間数の削減傾向は、その美術教育の存在意義が広く理解されていないことを示唆する。その理由のひとつは、すべての国民が美術教育を受けているのに、何を造ったかは覚えていても、どのような資質・能力が身についたのかを自覚できていないことにある。
そこで、既存の理論や実践を資質・能力の視点から再構成して、美術教育の存在意義を再認識するための「再定義」を試みる。その端緒として、本発表では視点取得をとりあげる。視点取得は、他者の視点に立って物事を眺めたり、他者の心的状態を理解したりすることであり、他者とのコミュニケーションの質を高める。 芸術は、意味を描写・記述し、共有しようと試みる、コミュニケーションとしての機能を有するから、美術における鑑賞・表現いずれでも、視点取得は不可欠な能力だと考えられる。 本発表では、鑑賞と表現の様々な場面における視点取得の様相を概観するとともに、それらの場面で視点取得を促進する方策を議論する。また、同様の観点から、鑑賞・表現活動の互恵性(一体化)についても検討する。 ※JSPS科研費JP20H01685の助成を受けた。 |