クドウ タイゾウ
Kudo Taizo
工藤 泰三 所属 国際文化学部 職種 准教授 |
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発表年月日 | 2021/08 |
発表テーマ | SDGs に主眼を置いた英語 CLIL 授業における学習者の変容 |
会議名 | 全国英語教育学会第46回長野研究大会 |
学会区分 | 国際学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
概要 | 筆者は以前より英語教育を通しての学習者の地球市民意識(グローバ ル・シティズンシップ)の育成に力を入れてきた(工藤、2019)。日本においてCLILを行う場合は、他教科等の内容を用いつつ英語学習を主目的として行ういわゆる Soft CLIL が主流であるが、筆者はさまざまな地球的課題に対し主体的に考え行動することができる地球市民(グローバル・シティズン)を育成すべく、地球市民意識の醸成に焦点を当てた Hard CLIL 寄り の実践を試みている。本研究は、そのような意識の上に立ち、英語運用能力の向上を目指しつつ、地球的課題に ついて学び地球市民意識を涵養することを目的としたCLIL授業の実践を通して観察された学習者の変容を分析するものである。分析の結果、英語運用能力は向上が見られなかったが、地球市民意識については「知識・理解」「技能・スキル」「姿勢・態度・価値観」の3つのカテゴリーすべてにおいて向上が見られた。英語運用能力が伸びなかったことについては、オンライン授業によるさまざまな制約も理由としては考えられるが、たとえそれがあったとしてもその影響を乗り越えられるような学習支援のあり方を検討することが今後の課題である。 |