オオイシ クニヒロ
OHISHI Kunihiro
大石 邦弘 所属 経済学部 職種 教授 |
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発表年月日 | 2003/09/25 |
発表テーマ | 日本経済の現状と展望 その1 |
会議名 | 名古屋東山ロータリークラブ 第335回例会 |
主催者 | 名古屋東山ロータリークラブ |
開催地名 | 愛知県 |
会議区分 | 国内会議 |
講演区分 | 講師 |
単独共同区分 | 単独 |
招待講演 | 招待講演 |
概要 | 2003年4~6月期の実質経済成長率は、前期比1.0%と上方修正された。02年以降、プラス成長を維持している要因は、民間需要と外需が好調なことにある。景気の現状は、02年1~3月期を景気の谷として、現在は回復期にある。このことは、在庫循環の図でも確認される(経験則として45°線を切る時期が、景気の転換点を示すといわれる)。ただ今回の景気回復局面には、これまでとは異なる特徴もみられる。戦後の回復局面では、外需と公的需要が景気を牽引し、その後に民間需要が出るというパターンが多いのに対し、今回は公的需要の経済成長への寄与がマイナスである。財政改革の最中とはいえ、公的需要が景気の足を引っ張る形での景気回復は、実感をともなわない一つの原因といえよう。 |