タナカ マサキ   Tanaka Masaki
  田中 正樹
   所属   二松学舎大学  文学部 中国文学科
   二松学舎大学大学院  文学研究科 中国学専攻
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 1989/11
形態種別 研究論文 
標題 北宋に於ける中庸と皇極―契嵩と蘇軾―
執筆形態 単著
掲載誌名 集刊東洋學
掲載区分国内
出版社・発行元 中国文史哲研究会
巻・号・頁 (第62号),52-71頁
概要 北宋思想界に於て、「中庸」及び『尚書』に由来する「皇極」に関する論が多く見られるが、この両者を結び付けて論じているのが士大夫蘇軾と禅僧契嵩である。従来「皇極」は政治の場に於ける「天下の中正」の意とされるが、二人はそれをより普遍的・原理的な概念として把え直し、『中庸』に説かれる内在する天理としての「未発の中」と連関させることで一種の天人相関のメカニズムを考えるのが共通点である。その際、蘇軾の論の方が根源的主体に対する考察がより深化していると考えられ、思想史に於いて重要な役割を果たしたと考えられる。