タナカ マサキ   Tanaka Masaki
  田中 正樹
   所属   二松学舎大学  文学部 中国文学科
   二松学舎大学大学院  文学研究科 中国学専攻
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2006/03
形態種別 研究論文 
標題 秦観思想所探
執筆形態 単著
掲載誌名 『中国の思想世界』
掲載区分国内
出版社・発行元 イズミヤ出版
巻・号・頁 219-245頁
総ページ数 445
著者・共著者 中嶋先生退休記念事業会編
概要 平成18年3月19日.
北宋の士大夫蘇軾門下の所謂「蘇門六君子」の一人秦観は通常詩人・詞人として認識されており、また量的に思想的著作が多く残されているわけではないが、その世界観・人間観は儒学経典と老荘・医学思想(『黄帝内経素問・霊柩』)とを統合的に再構成した独特のものである。本論では、本来的には差異のない本性を持ちながら多様な現象界への対処の仕方に応じて聖人と人民(h百姓)の別が生ずる(「聖人継天測霊論」)とする考えや、外物によって自己の持ち前が失われるのは「心」の問題に由来するとし、老荘と医家思想を援用して説く「心説」を中心に論じた。