コヤマ サトコ   Koyama Satoko
  小山 聡子
   所属   二松学舎大学  文学部 歴史文化学科
   二松学舎大学大学院  文学研究科 国文学専攻
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2003/03
形態種別 速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要)
標題 「祭礼行列における童子の職掌―中世前期を中心として―」
執筆形態 単著
掲載誌名 『国際日本文学研究集会会議録』
掲載区分国内
出版社・発行元 国文学研究資料館
巻・号・頁 (第26号),205-218頁
概要 本稿では、牛飼童をはじめとする俗世界の童子の担っていた宗教的役割について論じ、信仰上の童子と俗世界の童子が重ね合わせて認識されていた点を明確にした。とりわけ本稿では、祭礼行列における牛飼童や大童子の役割に着目し、彼らが童子という身分を持つことによって、祭礼行列で穢れを祓う役割を担っていたことを明らかにした。実は、穢れを祓うことは、信仰上の童子の特徴でもある。牛飼童などの童子たちは、「普賢丸」や「地蔵丸」などといった宗教的な名前をしばしば付けられていた。
これらのことからも、信仰上の童子と俗世界の童子は重ね合わされて認識されていたと考えられるのである。