タナカ マサキ   Tanaka Masaki
  田中 正樹
   所属   二松学舎大学  文学部 中国文学科
   二松学舎大学大学院  文学研究科 中国学専攻
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2008/03
形態種別 研究論文 
標題 王陽明の「物」の周辺―「物各付物」を中心に―
執筆形態 単著
掲載誌名 『陽明学』
掲載区分国内
出版社・発行元 二松学舎大学東アジア学術総合研究所陽明学研究部
巻・号・頁 20,139-166頁
概要 王陽明の学問の独自性は、「心即理」「知行合一」「致良知」説に顕著に見られるが、それをより説得力のあるものとしているのは「物」に対する独特の知見であるように思われる。王陽明は、「物」とは先験的な「良知」が現象をわれわれに現象するその形式=指向的なもの=「主客の関係性(関係の場)」として捉えるという発想を導入し、「格物」解釈も朱熹とは大きく異なる。この「物」解釈を、陽明の弟子は二程頤の語「物各付物」を手がかりに理解しており、南宋代以降もこの語は多くの著作に見られるので、その用法を中心に、特に心と現象との関係の視点から考察を行った。