コヤマ サトコ
Koyama Satoko
小山 聡子 所属 二松学舎大学 文学部 歴史文化学科 二松学舎大学大学院 文学研究科 国文学専攻 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2007/03 |
形態種別 | 速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要) |
標題 | 「寺院社会における僧侶と稚児-『往生要集』理解を中心としてー」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『二松学舎大学論集』 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 二松学舎大学 |
巻・号・頁 | (第50号),25-44頁 |
概要 | 『往生要集』の「厭離穢土」の章には、男色を行なった者は地獄に堕ちるということが記されている。ところが、実際には、貴族や僧侶たちは、『往生要集』に記された地獄についての箇所に大きな衝撃を受けたものの、それらの詳細にはほとんど関心を持っていなかったのである。貴族の日記には、堕地獄の要因の詳細についての記述は見えず、極楽往生のための念仏についての記載が多く記されているのである。ちなみに『往生要集』以外では、当時において大きな影響を与えた書物の中に、僧侶と稚児の交わりを否定するものはない。このようなことから、比叡山の僧侶ではあっても、稚児と性的な関係を持った場合、特にはタブー視されなかったのである。 |