イトウ シンタロウ
Ito Shintaro
伊藤 晋太郎 所属 二松学舎大学 文学部 中国文学科 二松学舎大学大学院 文学研究科 中国学専攻 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2021/02/16 |
形態種別 | 研究論文 |
標題 | 洪邁『容斎随筆』の三国論 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 中国古典学の再構築 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 汲古書院 |
巻・号・頁 | 109-130頁 |
総ページ数 | 22 |
著者・共著者 | 田中正樹編 |
概要 | 『容斎随筆』における三国時代に関する章段から著者洪邁の三国志観を探った。曹魏に関する章段が最も多く、洪邁も北宋以前からの三国論を踏襲して曹魏を中心に三国時代をとらえていたことが分かる。また、曹操を評価する章段も諸葛亮を評価する章段も存在し、そもそも文中に「正統」という語が見られないことから、洪邁の三国論は欧陽脩や朱熹以前の古い型に属するといえる。ただし、『容斎随筆』の三国志観は、小説『三国志演義』の思想的傾向につながる貴重な一片と位置づけられることも指摘した。 |