オシノ ヒロシ
Oshino Hiroshi
押野 洋 所属 二松学舎大学 国際政治経済学部 国際政治経済学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1989/05 |
形態種別 | 研究論文 |
標題 | 太ったシュトラピンスキー―ケラーの『馬子にも衣裳』― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | DERKEIMNr. |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 東京外国語大学大学院ドイツ語学文学研究会 |
巻・号・頁 | 12 |
概要 | ケラーの散文の一様式、後日談は幾つかのタイプに分けられるが、興味深いのは、それ迄の肯定的な叙述が、イロニーに一転する後日談である。これが最も明瞭に窺えるのが『馬子にも衣裳』。このタイプの物語に共通するのは、主人公が内的に豊かな観念的人物という点である。だが彼等は、社会の中では、己れを外的現実のリズムに合わせねばならない。主観の発露を無理に押さえることが、無数に反復されることで、この種の人間は、普通人以上に俗物化する傾向が強いのではないか。後日談での翻りには、以上の事柄が暗示されている様に思われる。 |