イトウ シンタロウ   Ito Shintaro
  伊藤 晋太郎
   所属   二松学舎大学  文学部 中国文学科
   二松学舎大学大学院  文学研究科 中国学専攻
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2024/03/29
形態種別 研究論文(大学,研究機関等紀要)
標題 怨霊と善神のはざま――『三国志演義』における関羽の「顕聖」――
執筆形態 単著
掲載誌名 二松学舎大学 東アジア学術総合研究所集刊
掲載区分国内
出版社・発行元 二松学舎大学東アジア学術総合研究所
巻・号・頁 54,1-19頁
総ページ数 19
概要 『三国志演義』(以下、『演義』)において関羽は死後に「顕聖」して「頓悟」したにもかかわらず、直後に呂蒙・曹操に祟るという矛盾が見られる。本稿では、関帝信仰の文脈や『演義』の成立史を踏まえてこの矛盾をどう理解したらいいのか考える。怨霊として語り伝えられた段階での関羽像、宋代以降に善神になっていった段階での関羽/関帝像を、それぞれそれが分かる伝説によって確認し、その後で元末明初に成立したとされる『演義』に見られる矛盾をどう理解したらいいのかについて、二つの点から検討した。