イトウ シンタロウ
Ito Shintaro
伊藤 晋太郎 所属 二松学舎大学 文学部 中国文学科 二松学舎大学大学院 文学研究科 中国学専攻 職種 教授 |
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発表年月日 | 2024/03/16 |
発表テーマ | 関羽の視覚的特徴の形成と受容 |
会議名 | 2023年度文学部シンポジウム「三国志ワールドの展開:その時間と空間の広がり」 |
主催者 | 二松学舎大学文学部 |
学会区分 | 研究会・シンポジウム等 |
発表形式 | 口頭(招待・特別) |
単独共同区分 | 単独 |
国名 | 日本 |
開催地名 | 東京 |
開催期間 | 2024/03/16 |
概要 | 元末明初に成立したとされる『三国志演義』(以下、『演義』)の関羽は、「美髯」「重棗」「丹鳳眼」「臥蚕眉」といった容貌を持ち、青龍偃月刀を得物として、赤兎馬に跨る。『演義』はかかる視覚的特徴を有する関羽像をスタンダードとして確立し、それを普及させる役割を担った。しかし、それはスタンダードではあっても、関羽像の完成形ではなかった。関羽像は『演義』を超えて発展を続けた。では、関羽の視覚的特徴は具体的にどのように形成され、どう受容されていったのか。本報告では、まず『演義』において結実した関羽の視覚的特徴について、その由来や背景を先行研究にも依拠しながら確認する。次いで『演義』のそれが関羽の視覚的特徴のスタンダードとして普及すると同時に、実はそれをもって関羽の視覚的特徴の完成にはならなかったことを指摘する。以上を踏まえて、最後に『演義』を超えた関羽像の変遷の意味するところを考察したい。 |