アキヤマ マサコ
akiyama masako
秋山 正子 所属 大阪信愛学院大学 看護学部 看護学科 職種 講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2001/03 |
形態種別 | 学位論文(修士) |
標題 | 終末期がん患者に対する看護師の感情・行動傾向 -死のアウェアネス理論による分析 (修士論文) |
執筆形態 | 単著 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 大阪大学大学院 |
概要 | ①終末認識の4タイプの割合、②各認識における看護師の感情・行動傾向を明らかにすることを目的とし質問紙調査を行なった。予備調査(n=33)と先行研究によるアイテムプール916件から抽出した47項目でプリテスト(n=131)を実施し、項目分析、主成分分析にて30項目を抽出し「終末期がん患者への看護師の感情・行動尺度」を作成し信頼性と妥当性を確認した。本調査は病棟看護師258名を対象とし、分析対象は217名(有効回答88%)、平均30±7歳であった。終末認識の割合は、閉鎖32%、疑念26%、オープン22%、相互虚偽12%であった。第1因子は4認識共に感情傾向から構成されており「自我の脅威感情」と解釈した。第2・3因子において、オープン認識では「病気や死の話題を回避せず話し合う積極的な行動傾向」がみられた。閉鎖認識では「患者のニーズに応える行動傾向」や「病気や死の話題を回避する行動傾向」がみられた。相互虚偽認識と疑念認識は類似しており、「病気や死の話題を回避する行動傾向」と「有意義な余生のための援助行動傾向」がみられた。各因子の得点を認識間で比較したところ、オープン認識では肯定的な感情・行動傾向、疑念認識では最も否定的な感情・行動傾向がみられた。相互虚偽認識と疑念認識では行動傾向が類似していた。看護師の年齢や経験年数が高いほど、肯定的な感情傾向がみられた。 |