アキヤマ マサコ   akiyama masako
  秋山 正子
   所属   大阪信愛学院大学  看護学部 看護学科
   職種   講師
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2019/05
形態種別 研究論文(学術雑誌)
査読 査読あり
標題 訪問診療を受ける在宅認知症患者の行動心理症状と関連要因の検討:横断調査研究(OHCARE study)
執筆形態 共著
掲載誌名 日本老年医学会雑誌
掲載区分国内
巻・号・頁 56,468-477頁
担当範囲 研究計画、データ収集、データ入力、Accessデータベースの整理
著者・共著者 共著者:樋上容子,樺山舞,糀屋絵理子,黄雅,山本真理子,秋山正子,小玉伽那,中村俊紀,廣谷淳,福田俊夫,玉谷実智夫,奥田好成,生島雅士,馬場義親,長野正広,樂木宏実,神出計
概要 訪問診療を受療する認知症高齢者の療養状況や行動心理症状(BPSD)、薬物療法の実態を把握し、社会サービスや要介護度との関連性を検討した。包括的在宅医療確立を目指したレジストリー研究(OHCARE)に登録された65歳以上の患者の内、認知症患者110名(82歳±11歳)を対象とし、診療記録等より情報収集した。認知症診断率は65%であった。要介護3以上の者が63%、家族と同居する者が55%であった。訪問看護58%、訪問介護48%、デイサービス40%を利用していた。BPSD有病率は53%で、昼夜逆転(24%)、妄想(23%)、介護抵抗(22%)であった。BPSD有は要介護度3に多く、要介護度が高度化するとBPSDの有病率は低下していた。BPSDがある者の62%に向精神薬が処方され、介護抵抗・暴行・暴言・妄想がある者には抗精神病薬が高い割合で使用されていた(p<0.005)。BPSDの有意な正の予測変数は抗精神病薬であり、要介護度と訪問リハビリはBPSDが減る方向と有意な関連を認めた。訪問診療を受ける認知症高齢者のBPSDの実態が明らかとなり、要介護度が低いことがBPSDの独立した関連因子であった。居宅型施設入所者は要介護度3の割合が高く、ADLレベルが高く介護抵抗などのBPSDが生じていたことが考えられた。