ムラツ ケイタ
muratsu keita
村津 啓太 所属 大阪信愛学院大学 教育学部 教育学科 職種 講師 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2013/03/15 |
形態種別 | 論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 小学生におけるアーギュメントの教授方略 : 「振り子の運動」の実践を通して |
執筆形態 | 指定なし |
掲載誌名 | 理科教育学研究 |
出版社・発行元 | 一般社団法人 日本理科教育学会 |
巻・号・頁 | 53(3),471-484頁 |
著者・共著者 | 山本 智一,坂本 美紀,山口 悦司,西垣 順子,村津 啓太,稲垣 成哲,神山 真一 |
概要 | 近年の理科教育では,アーギュメントの重要性が注目されている。しかし,小学校高学年の児童であっても,アーギュメントを構成する際に理由付けを行うことが難しいと指摘されている。本研究の目的は,主張,証拠,理由付けから構成されるアーギュメントの教授方略を設定した授業の有効性を明らかにすることである。本研究は,小学校5年生理科「振り子の運動」の単元で,振り子の周期に影響する要因を解明する授業を行った。教授方略は,単元の準備段階のフェーズで4つ,実施段階のフェーズで8つが設定された。単元後,単元内容の知識・理解課題において,児童の正答率,自信の程度が,ともに単元前より有意に向上していた。単元内容に関するアーギュメント課題においては,主張,証拠,理由付けの得点率が,1つの指標を除いてすべて80%以上であった。また,単元前後に実施した既習内容に関するアーギュメント課題では,証拠や理由付けの指標の一部において,児童のアーギュメントに有意な向上が見られた。さらに,単元内容に関するアーギュメント課題と既習内容に関するアーギュメント課題の遂行には関連が見られた。これらのことから,本研究の授業が,主張,証拠,理由付けから構成されるアーギュメントの向上に有効であることが明らかになった。また,児童のアーギュメントに見られる記述の省略を克服することが,今後の課題として見出された。 |
DOI | 10.11639/sjst.kj00008877262 |
ISSN | 1345-2614/2187-509X |
NAID | 110009657314 |
PermalinkURL | https://www.jstage.jst.go.jp/article/sjst/53/3/53_KJ00008877262/_pdf |
researchmap用URL | http://id.ndl.go.jp/bib/024612757 |