アシタカ アツオ   ashitaka atsuo
  足高 壱夫
   所属   大阪信愛学院大学  教育学部 教育学科
   職種   准教授
発表年月日 1993/11
発表テーマ 「友人の研究(その1)-大阪府和泉地方の『ともだち』-」
会議名 『近畿民俗学会第23回年次研究大会』
学会区分 全国学会
開催地名 大津市立市民文化会館
概要 近畿地方の伝統的な地域社会には、「トモダチ結び」「トモダチ講」あるいは単に「トモダチ」と呼ばれる「意気投合」により結成された「インフォーマルで任意な」小集団があることはよく知られている。しかしいずれも簡単な報告で、不明な点が多い。
大阪府岸和田市の事例は、同輩集団の性格とはいくぶん異なり、かなり社会的に制度化されたものである。この事例を手がかりに、トモダチの基本的性格を明らかにし、それとともにその民俗学的な位置づけの再検討を行った。
その結果、トモダチは講組型村落構造のなかで形成される講であり、結成の目的は非日常的・非定型的な相互の助力を生涯にわたって仲間個人に行うことである。トモダチにみられる「同心性」はグループ結成の原因ではなく結果であということを指摘した。