教員情報 | |
ヤマシタ ススム
山下 晋 所属 子ども教育学部 所属教員 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2023/03 |
形態種別 | 論文 |
標題 | 子どもの発想を高める遊具・素材の検討 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 岡崎女子大学・岡崎女子短期大学「子ども好適空間研究」第5号 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 岡崎女子大学・岡崎女子短期大学 |
巻・号・頁 | (5),22-30頁 |
総ページ数 | 9 |
担当区分 | 筆頭著者 |
著者・共著者 | 山下 晋,春日 規克 |
概要 | 子どもにとっての好適空間の一要素は、子ども自身が持つ知的、身体的能力を自由にかつ、十分発揮できる空間であると考えられる。これまでの研究から、最大限の身体能力を発揮することで楽しいと感じられる遊具は、積極性や挑戦的主体性を高めることができていた。一方、工夫や創造という知的活動要素が多く含まれる遊びでも、挑戦的主体性が加味されることで、より子どもにとって好適空間としての魅力が増すことが示された。
本研究では、屋内外において、子どもが自ら発想し、主体的に体を動かして遊ぶ遊具や素材についてこれまで調査した結果を元に、本学学生とともに素材を工夫した遊具を作り、子どもにその遊具を使った遊び場を提供して活動の様子を観察した。ロープネット、はしごを作成し、どんぐり転がしができる道具を整え、実践研究を行った。その結果、ロープネットやはしごを使った遊びは、高い場所に対する恐怖心が主体的積極的な活動を抑制するが、これは落下した際の怪我への予測によるものであり、それを克服して挑戦心を発揮させるためには、子どもにとって落下防止などの安全が確保されていることが、事前に分かる環境が必要と考えられた。どんぐり転がしに関しては、雨樋を繋いで最後まで転がるコースを作れたという達成感が遊びの軸となっていることが分かり、成功か失敗かの結果が分かりやすいこと、子どもが容易に工夫できる遊びやその環境も必要であることが示された。さらに総括として、プレイパークなどの遊戯施設で設置される遊具の安全性、適性、応用性などの調査を行った。プレイパークでは高所の移動などにより挑戦意欲や非日常性を楽しむ工夫の一方で、確実な安全装具やより興味を高めるため達成度別のランク付などの工夫も見られた。 |