教員情報 | |
ナカダ マサミ
Nakada Masami
仲田 勝美 所属 幼児教育学科 所属教員 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2022/11 |
形態種別 | 研究ノート |
査読 | 査読あり |
標題 | ハンセン病者の治療の変遷からみた患者自治に与えた影響 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 福祉図書文献研究 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本福祉図書文献学会 |
巻・号・頁 | (21),53-60頁 |
著者・共著者 | 仲田勝美 |
概要 | 本研究では、不治の病とされてきたハンセン病の特効薬として登場したプロミンが、患者自身そして、療養所における自治にもたらした効果を、彼らの証言から明らかにした。その結果、ハンセン病患者個人に対しては、身体・精神・社会面において良い影響をもたらし、療養所では、自身と仲間らの「人間回復」に向けた患者自治を推進する原動力となっていた。しかし一方で、プロミンがもたらした効果は皮肉にも、患者間の軋轢や格差といった、多岐に渡るコンフリクトを発生させ、患者自治を困難な状況に向かわせるという一面もあった。しかし、その本質的な問題の所在は、彼らを永きにわたり差別的に規定し続けた絶対隔離主義政策と「らい予防法」の存在であり、患者らを社会から隔絶し、差別的に管理した国家による「生権力」の行使にあると言える。 |