フクシマ ノリヒデ
  福嶌 敎偉
   所属   千里金蘭大学  看護学部 看護学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 1994/03
形態種別 研究論文
標題 (学術論文)英文・主著
The role of anti-pig antibody in pig-to-baboon cardiac xenotransplant rejection.
執筆形態 共著
掲載誌名 Transplantation.
巻・号・頁 27;57(6),923-8頁
著者・共著者 Fukushima N, Bouchart F, Gundry SR, Nehlsen-Cannarella S, Gusewitch G, Chang L, Fagoaga O, Bailey LL.
概要 discordant異種心臓移植において自然抗体の役割を検討するために、ブタ心をヒヒに同所性移植した。2例でブタ肺による抗体吸着を行わず、10例で吸着を行った。ヒヒを移植当日にに死亡した1群と翌日以降も生存した2群に分けた。生存期間は、1群が9.8±3.0時間、2群が151±33時間。ヒヒの抗ブタ赤血球抗体(RAb)、抗ブタ血管内皮細胞抗体(EAb)と抗ブタ白血球抗体(WAb)を、人工心肺前、循環遮断前、抗体吸着中、人工心肺離脱時、移植後毎日測定した。2群で人工心肺離脱時のRAb陰性率が有意に高く、抗体吸着でRAb-は有意に減少したが、EAb、WAbに差はなかった。2群で全てRAbは3日以内で陽転した。16日生存し感染症で死亡した1頭では、一旦陽転したRAb-4が再度陰性化していた。以上より、EAb又はWAbではなく、RAbがdiscordant異種移植の拒絶反応に重要な役割を持っていると考えられた。