フクシマ ノリヒデ
  福嶌 敎偉
   所属   千里金蘭大学  看護学部 看護学科
   職種   教授
言語種別 英語
発行・発表の年月 1996/08
形態種別 研究論文
標題 (学術論文)英文・主著
Cytomegalovirus pneumonia after cardiovascular operations.
執筆形態 共著
掲載誌名 J Thorac Cardiovasc Surg.
巻・号・頁 112(2),pp.547-8
著者・共著者 Fukushima N, Shirakura R, Taenaka N, Nakano S, Matsuda H.
概要 サイトメガルウイルス(CMV)感染症は免疫不全患者に重症感染症を発症するウイルスとして知られているが、開心術後に重症感染症となることはあまり知られていない。今回、開心術後に重症CMV感染症を発症した2症例を経験したので報告する。2症例とも弁膜症術後に、動脈血酸素飽和度の低下と胸部レントゲン写真上間質性肺炎の像を認めた。共に術前の抗CMV抗体は陽性であったが、気管内洗浄液並びに血液のprotein chain reaction (PCR)検査でCMVが陽性であった。そこで抗CMV抗体高力価グロブリンとガンシクロビルを投与し、2症例とも肺炎の改善を認めた。2症例ともその後セラチア感染症で死亡した。以上のように一般開心術後にもCMVは重症感染症、特に間質性肺炎を発症することがあり、CMV感染が疑われたときには早期診断・治療が必要であると考えられ、診断・モニターにPCR検査は有用であると考えられた。