教員情報 |
フクシマ ノリヒデ
福嶌 敎偉 所属 千里金蘭大学 看護学部 看護学科 職種 教授 |
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言語種別 | 英語 |
発行・発表の年月 | 2004/06 |
形態種別 | 研究論文 |
標題 | (学術論文)英文・主著 Early result of heart transplantation in Japan: Osaka University experience. |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | Asian Cardiovasc Thorac Ann. |
巻・号・頁 | 12(2),pp.154-8 |
著者・共著者 | Fukushima N, Miyamoto Y, Ohtake S, Sawa Y, Takahashi T, Nishimura M. |
概要 | 1997年に新しい臓器移植に関する法律が制定されてから、17例の心臓移植が我が国で実施された。そのうち、7例が大阪大学医学部付属病院で実施された。原疾患は拡張型心筋症2例、拡張相肥大型心筋症4例、心筋炎後心筋症1例であった。移植時年齢は8から49歳(平均35.3歳)であった。5例は左心補助人工心臓からのブリッジ例で、待機期間は182から977日(平均643日)であった。経過観察期間1から4.8年の間に死亡例はなかった。基本的な三剤併用療法で免疫抑制を行い、grade 3以上の拒絶反応が2例に3回、血漿交換を要するような液性拒絶反応が1例に発症した。血行動態の不安定であった成人ドナーから移植を受けた小児例は、術後の心室性不整脈のために心肺蘇生を要し、神経学的な後遺症が認められる。全例が退院し、職場または日常生活に復帰している。我が国ではいまだにドナー不足は深刻であるが、心臓移植の結果は満足すべきものであり、左心補助人工心臓の役割は大きいと考えられる。 |