研究業績
|
イワタ ミエコ
Mieko Iwata
岩田 三枝子 所属 神学部 総合神学科 職種 教授 |
|
研究期間 | 2017/02~2018/01 |
研究課題 | 賀川ハル(1888-1982)における女性倫理-市民社会における男女の協働を目指して |
実施形態 | 競争的資金等の外部資金による研究 |
研究委託元等の名称 | 上廣倫理財団 |
キーワード | 賀川ハル、男女の協働、女性倫理 |
代表分担区分 | 研究代表者 |
概要 | 本研究は、明治・大正・昭和期を通じて著名な社会活動家・賀川豊彦(1988-1960)の妻・ハルの女性倫理に焦点を当てた研究である。 賀川豊彦と妻・ハルは、明治期から昭和期において、キリスト者として市民社会のための活動に取り組んだ夫妻である。その活動は、スラム活動、労働者組合、農民組合、生活協同組合、婦人運動、平和運動等、と多岐にわたる。また、家庭においては、一男二女の父親・母親でもあった。 本研究では、従来夫の陰に隠れがちであった妻・ハルに光を当て、特にその女性倫理に着目し、家庭や市民社会において女性の地位や役割が大きく変化した明治期から昭和期の時代にあって、女性として、またキリスト教信仰者として、夫をはじめとする多様な他者との協働によって家庭や市民社会において「良く生きる」ことを目指したハルの思想と活動を解明することで、ワークライフバランスや男女共同参画といった現代日本社会の課題に向けた今日的意義を提言できるものと考える。 |